青葉病院で行う予防について


いぬ

狂犬病

一部の国と地域を除いて全世界にみられる人間を含む全てのほ乳類が感染する病気です。
狂犬病ウイルスに感染し発症した場合100%死に至る恐ろしい病気です。今もなお全世界で年間4〜5万人の死者が出ています。
我国では狂犬病予防法により全ての犬が予防接種を受けることが義務付けられています(猫も海外に輸送する際には狂犬病の予防接種が必要な場合があります)。

いぬ ねこ フェレット

フィラリア症

ディロフィラリアと呼ばれる素麺のような細長い寄生虫が心臓に寄生して最終的には多臓器不全にいたる恐ろしい病気です。
この寄生虫は蚊が吸血した際に感染します。

現在は予防薬を5月から11月後半まで、月1回投与することで確実に予防することができます。

この病気の予防が必要なのは犬、猫、フェレットです。

いぬ

犬混合ワクチン

青葉動物病院では11種混合ワクチンと5種混合ワクチンを用意しています。
生後約2ヶ月目に初回接種、3ヶ月目に2回目、4ヶ月目に3回目の接種を行います。
その後は1年に1回の接種が必要です。

ねこ

猫混合ワクチン

青葉動物病院では3種混合ワクチンと白血病ワクチンを用意しております。
犬のワクチンと同様の接種プログラムを実施します(初めて白血病ワクチンを接種する場合は白血病の検査が必要です)。

フェレット

フェレットのワクチン

フェレットは犬ジステンパーウイルスに感染すると100%死に至ります。しかし日本にはフェレットのワクチンは存在しません。そこで犬のジステンパーワクチンを接種することになります。青葉動物病院では犬用の製品を使用することに対して理解し同意して頂ける場合に接種いたします。

ノミ、マダニの予防

ペットはノミやマダニに吸血されると激しい痒みを伴う皮膚炎が生じます。
人間も同様にノミ、マダニに刺されて被害を受けます。またノミ、マダニは様々な病気を運ぶことが知られています。
青葉動物病院で扱っているノミ、マダニの駆除剤には駆除効果だけでなく持続的な予防効果もあります。
ペットショップでノミダニ駆除剤が販売されていますが効果に関してはあまり期待できません。

◯ノミが運ぶ病気→サナダ虫、猫伝染性貧血(ヘモバルトネラ感染症)、猫引っ掻き病
◯マダニが運ぶ病気→バベシア症、ライム病、Q熱

人獣共通感染症(ズーノーシス)


ペットから人間に感染する病気があります。そのような感染症を人獣共通感染症といいます。

人間とペットの間で同じ症状を示すこともあれば全く異なる場合もあります。
治療法もそれぞれ異なることもあります。

青葉動物病院は動物医療に関わる者としてペットの飼い主様達を人獣共通感染症から守る必要があると考えています。
ペットに触ったら手を洗うこと、過剰なスキンシップをしないこと、ペットの生活環境を清潔に保つことなど
これら以外に私達が積極的に行うことができることは何でしょう。

青葉動物病院で行うことができる主な人獣共通感染症について予防法と対象動物を紹介いたします。

いぬ

犬と人間の病気

病名 予防法

狂犬病

狂犬病予防接種
レプトスピラ症(ワイル症候群) 11種混合ワクチン
フィラリア症 フィラリア予防薬
消化管内寄生虫 駆虫薬
ノミ、ダニ 滴下式駆除剤(フォートレオン等)
キャンピロバクターによる細菌性食中毒 抗生物質

ねこ

猫と人間の病気

病名 予防法
消化管内寄生虫 駆虫薬
フィラリア症 フィラリア予防薬
ノミ 滴下式駆除剤(アドバンテージ等)
キャンピロバクターによる細菌性食中毒 抗生物質